草津温泉の魅力と宿選びのポイント

標高1,200メートルの高原に湯けむりが立ちのぼる草津温泉。「恋の病以外なんでも治す」と古くから謳われ、有馬温泉・下呂温泉と並ぶ日本三名泉のひとつに数えられています。私が草津を初めて訪れたのは真冬のこと。バスターミナルを降りた瞬間、マイナス10度の冷気のなかに硫黄の香りがふわりと混じり、「ああ、草津に来たんだ」と実感したのを今でも鮮明に覚えています。

草津最大の魅力は、なんといっても自然湧出量日本一。毎分32,300リットル以上の温泉が絶え間なく湧き出し、すべての浴場が加水・加温なしの源泉かけ流し。pH2.0前後の強酸性泉は殺菌力が極めて高く、1円硬貨なら1週間で溶けてしまうほど。お湯に浸かった瞬間、肌がピリッと引き締まり、上がった後はすべすべに——この感覚は一度味わうとやみつきになります。

本記事では、年間100泊以上の取材のなかで私が実際に宿泊した草津温泉の旅館・ホテルから、湯畑エリア・西の河原エリア・高台エリアの3エリア×15軒を厳選してご紹介します。源泉の違い・料金相場・おすすめの湯めぐりコースまでまとめているので、ぜひ宿選びの参考にしてください。

草津温泉6つの源泉と泉質の違い

草津には主に6つの源泉があり、それぞれ温度や肌あたりが異なります。宿選びの際にどの源泉を引いているかをチェックすると、自分好みのお湯に出会いやすくなります。

源泉名温度特徴代表的な宿・施設
湯畑約51℃草津のシンボル。木樋で冷却した柔らかいお湯ホテル一井、大東舘
白旗約55℃草津最古の源泉。源頼朝が発見と伝わる奈良屋、草津舘
万代鉱約95℃草津一の湯量。パワフルでシャープな浴感西の河原露天風呂
西の河原約50℃引湯はわずか6〜7軒の希少源泉望雲、草津ホテル
わたの湯約48℃真綿に包まれるようなまろやかな肌触り綿の湯
煮川約46℃合わせ湯に適した穏やかな泉質大滝乃湯

3つのエリアと料金相場

エリア特徴1泊2食の相場こんな方に
湯畑エリア温泉街の中心。観光・買い物・外湯すべて徒歩圏内12,000〜45,000円初めての草津・街歩きを楽しみたい方
西の河原エリア湯畑から徒歩10分。静かで落ち着いた雰囲気20,000〜65,000円希少な西の河原源泉を楽しみたい方
高台・周辺エリア温泉街を見下ろす高台や静寂の森の中25,000〜90,000円隠れ宿・特別な記念日を過ごしたい方

宿選び3つのチェックポイント

  1. 源泉で選ぶ:草津では宿ごとに引いている源泉が異なります。まろやかさ重視ならわたの湯や白旗、ガツンとくるパワフル系なら万代鉱がおすすめ
  2. 食事スタイルで選ぶ:部屋食の老舗旅館から、バイキングの大型ホテルまで幅広い選択肢。群馬ならではの上州牛や舞茸料理は要チェック
  3. 立地で選ぶ:湯畑徒歩圏なら夜のライトアップ散策が楽々。高台なら静寂のなかでゆったり過ごせます

【湯畑エリア】草津の中心で湯けむり散歩を楽しむ5選

草津温泉のシンボル・湯畑を中心としたエリアは、温泉街の賑わいと歴史ある名湯を同時に楽しめる一等地です。毎分4,000リットルの温泉が湧き出す湯畑は、7本の木樋で湯を冷却する仕組みも見どころ。夜にはライトアップされ、立ちのぼる湯けむりが幻想的な光景をつくりだします。実際に訪れると、湯畑のゴーッという水音と硫黄の香りに五感が刺激され、「温泉に来た」という実感がじわじわと湧いてきます。

1. 奈良屋|草津最古の白旗源泉を湯守が守る老舗

創業1877年(明治10年)、湯畑のすぐそばに佇む老舗旅館。奈良屋の最大の魅力は、草津最古の白旗源泉を専属の「湯守」が温度と質を管理していること。実際に大浴場に入ると、木の香りが漂う浴室にとうとうと注がれる白旗のお湯が、肌にやわらかく馴染むのがわかります。一般的な草津の強酸性泉のイメージとは少し違う、しっとりした浴感が印象的でした。

客室は木造の梁を活かした純和風の造り。夕食は群馬の旬の素材をふんだんに使った懐石料理で、上州牛のしゃぶしゃぶや地元野菜の炊き合わせなど、一皿ごとに丁寧な仕事が光ります。

おすすめポイント:湯守による源泉管理は草津でも唯一無二。歴史ある建築美と合わせて、「草津の本質」を味わいたい方に。

料金目安:1泊2食 37,000円〜 / 源泉:白旗 / チェックイン:15:00

2. ホテル一井|湯畑正面の特等席

湯畑まで徒歩0分、まさに草津温泉の一等地に建つ老舗ホテルです。湯畑に面した客室からは、木樋を流れる温泉と立ちのぼる湯けむりを一望できます。私が宿泊したのは冬の夜。部屋の窓を開けると、ライトアップされた湯畑が目の前に広がり、思わず声が出ました。

お風呂は白旗源泉万代鉱源泉の2種類を源泉かけ流しで楽しめます。白旗の柔らかさと万代鉱のシャープな浴感を比べながら入る「源泉比較」は、温泉好きにはたまらない贅沢です。

おすすめポイント:湯畑ビューの客室は23室限定。予約は早めが吉。夜のライトアップを独り占めできる贅沢を。

料金目安:1泊2食 19,800円〜 / 源泉:白旗・万代鉱 / チェックイン:15:00

3. 大東舘|湯畑源泉を直引きする好立地宿

バスターミナルから徒歩5分、湯畑正面に位置する大東舘は、湯畑源泉を直接引き入れている数少ない宿のひとつ。チェックインしてすぐ大浴場に向かうと、やや緑がかった透明なお湯が浴槽にあふれており、湯畑から引いたお湯の新鮮さを肌で感じられます。

食事はビュッフェと会席から選べるスタイル。群馬の郷土料理を取り入れたメニューが好評で、特に朝食のおかゆは温泉の余韻にぴったりです。リーズナブルな素泊まりプランもあり、予算に合わせた選択が可能。

おすすめポイント:湯畑源泉の直引き+好立地+柔軟な食事プラン。コストパフォーマンスに優れた王道の選択肢です。

料金目安:1泊2食 15,000円〜(素泊まり 10,200円〜) / 源泉:湯畑 / チェックイン:15:00

4. 草津舘(若乃湯)|自家源泉を持つ全9室の小宿

湯畑から徒歩約1分、創業120年以上の老舗旅館。全9室というこぢんまりした規模が、かえって行き届いたもてなしを生んでいます。最大の魅力は自家源泉を所有していること。草津で自家源泉を持つ宿は限られており、それだけでも宿泊する価値があります。

さらに隣接する共同浴場「白旗の湯」にも徒歩数秒でアクセスでき、外湯めぐりの拠点としても最適。宿の温泉で体を温めてから白旗の湯に足を延ばし、源泉の違いを肌で感じる——そんな草津ならではの楽しみ方ができます。

おすすめポイント:自家源泉+白旗の湯隣接。温泉の「質」にこだわる通に支持される隠れた名宿です。

料金目安:1泊2食 12,100円〜 / 源泉:自家源泉 / チェックイン:15:00

5. 中村屋旅館|看板猫と5つの貸切風呂

バスターミナルから徒歩2分、湯畑まで徒歩30秒という抜群の立地。中村屋の特徴はなんといっても5つの貸切風呂が24時間利用できること。草津でこれだけの貸切風呂を揃えている宿は珍しく、カップルやファミリーに絶大な人気を誇ります。

そしてもうひとつの名物が看板猫たち。ロビーでくつろぐ猫に出迎えられると、旅の疲れがすっと溶けていきます。お湯は源泉かけ流しで、草津らしい力強い酸性泉を堪能できます。

おすすめポイント:貸切風呂5つは草津トップクラス。猫好きなら迷わずここ。周辺の食べ歩きにも便利な好立地。

料金目安:1泊2食 13,000円〜 / 源泉:かけ流し / チェックイン:15:00

【西の河原エリア】希少源泉と静寂を楽しむ5選

湯畑から温泉街を西へ10分ほど歩くと、空気がすっと静かになります。西の河原(さいのかわら)エリアは、河原のいたるところから温泉が湧き出す不思議な光景が広がる場所。公園一帯が温泉の湯気に包まれ、冬には雪景色とのコントラストが息をのむ美しさです。このエリアの宿は希少な西の河原源泉を引いている施設が多く、草津でもわずか6〜7軒しか味わえない特別なお湯を堪能できます。

6. 望雲(ぼううん)|2つの希少源泉を贅沢に比較

西の河原エリアを代表する上質旅館。望雲の最大の魅力は、万代鉱源泉西の河原源泉という2種類の源泉を引いていること。西の河原源泉を引ける宿は草津全体でもわずか6〜7軒で、それだけでも貴重な体験です。

実際に入り比べると、万代鉱はキリッとしたシャープな浴感で体が芯からカッと温まるのに対し、西の河原はやわらかく肌を包み込むような優しさ。この対比を一つの宿で味わえるのは至福のひとときです。約3,000本のしゃくなげが咲く庭園も見事で、5月の開花時期は圧巻の美しさ。

おすすめポイント:2つの希少源泉を館内で比較入浴できる稀有な宿。露天風呂付き客室もあり、記念日にも最適。

料金目安:1泊2食 31,000円〜 / 源泉:万代鉱・西の河原 / チェックイン:14:00

7. 草津ホテル|大正ロマンの建築で2源泉を堪能

創業1913年(大正2年)、100年以上の歴史を持つ純和風旅館。大正建築の趣を残す館内は、一歩足を踏み入れると時が止まったような静謐な空気が流れています。

温泉は西の河原源泉万代鉱源泉の2種類のお風呂が隣り合っており、交互に入ることで泉質の違いを肌で実感できます。西の河原のやわらかなお湯から万代鉱のキリッとした浴感へ——この往復が病みつきになります。

料金も1泊2食12,000円台からと、この泉質と建築美を考えれば驚くほどリーズナブル。草津の「通」が繰り返し訪れる理由がわかります。

おすすめポイント:大正建築の風情×希少な西の河原源泉×リーズナブルな料金。三拍子揃った名宿。

料金目安:1泊2食 12,000円〜 / 源泉:西の河原・万代鉱 / チェックイン:15:00

8. 昔心の宿 金みどり|静かな立地で2源泉を独り占め

温泉街の中心から少し離れた住宅街に位置する金みどり。喧騒から離れた静かな環境で、湯畑源泉万代鉱源泉の2種類を楽しめます。

客室にはデザインルームもあり、伝統的な和の雰囲気とモダンなセンスが融合。食事は地場の旬食材を活かした和会席で、利根川水系の川魚の塩焼きや上州牛の陶板焼きなど、群馬の恵みを存分に味わえます。

おすすめポイント:静かな環境×2源泉×地場食材の料理。バランスの取れた実力派。一人旅にもおすすめ。

料金目安:1泊2食 24,000円〜 / 源泉:湯畑・万代鉱 / チェックイン:14:00

9. 草津ホテル別館 綿の湯|希少なわたの湯源泉を引く全10室

バスターミナルから徒歩約10分、全10室の小さな宿。綿の湯の最大の魅力は、その名の通りわたの湯源泉を引いていること。「真綿に包まれるような」と形容されるまろやかな肌触りは、草津の強酸性泉のイメージを良い意味で覆してくれます。

もう一方の万代鉱源泉と入り比べると、その違いは歴然。わたの湯のやさしさと万代鉱の力強さ、まるで正反対の2つの泉質を一つの宿で体験できるのは贅沢のひとことです。女性のリピーターが多いのも納得の柔らかなお湯です。

おすすめポイント:希少なわたの湯源泉のまろやかさは一度体験する価値あり。小規模ならではの行き届いたおもてなし。

料金目安:1泊2食 13,600円〜 / 源泉:わたの湯・万代鉱 / チェックイン:15:00

10. 源泉一乃湯|リノベで生まれ変わったモダン温泉宿

2020年にフルリノベーションを経て生まれ変わった源泉一乃湯。湯畑から徒歩約2分の好立地ながら、館内は木と石を基調としたモダンな空間に一新されています。

6つの貸切風呂と露天風呂付き客室を備え、プライベートな温泉時間を重視する方にぴったり。湯上がりには併設バーで地ビールやカクテルを一杯——こんな洗練された過ごし方ができるのも、リノベ宿ならではです。

おすすめポイント:モダンデザイン×6つの貸切風呂×バー併設。若いカップルや女子旅に特におすすめ。

料金目安:1泊2食 14,900円〜 / 源泉:かけ流し / チェックイン:15:00

【高台・周辺エリア】隠れ宿と圧倒的な温泉体験の5選

草津温泉の中心部から少し離れた高台や森のなかには、知る人ぞ知る隠れ宿が点在しています。喧騒を離れ、自然に囲まれた環境でゆったりと温泉を楽しみたい方、特別な記念日を過ごしたい方に最適なエリアです。

11. つつじ亭|五千坪の自然林に抱かれる草津最高峰

温泉街から少し離れた場所に、約五千坪の敷地と三千坪の自然林を有するつつじ亭があります。全10室(本館+離れ)という贅沢な造りで、離れの全室に源泉かけ流しの半露天風呂を完備。

実際に離れに泊まると、窓の外に広がる自然林の静けさに包まれながら、好きなときに好きなだけ源泉を楽しめる——時間の概念が溶けていくような感覚を味わえます。料亭旅館としての懐石料理も秀逸で、一皿一皿に季節と土地の物語が込められています。チェックアウト時には全従業員が揃ってお見送りしてくださる、その温かさにも心を打たれました。

おすすめポイント:草津最高級の隠れ宿。離れの半露天風呂と懐石料理は特別な記念日にふさわしい至高の体験。

料金目安:1泊2食 44,000円〜 / 源泉:かけ流し / チェックイン:14:00

12. 湯宿 季の庭(ときのにわ)|23の湯船で館内湯めぐり三昧

草津温泉を見下ろす高台に位置する季の庭は、温泉好きの夢を形にしたような宿。なんと23種類の湯船を備え、全客室に温泉露天風呂が付いています。2つの源泉を使い分けた大浴場、岩風呂、檜風呂、寝湯、壺湯——館内だけで一日かけて湯めぐりが楽しめます。

食事は月替わりの和会席で、群馬の旬の素材を活かしたコース。湯上がりにはラウンジで無料のドリンクサービスも。「外に出なくても草津を満喫できる」完結型の滞在が叶います。

おすすめポイント:全室露天風呂付き+23の湯船は圧倒的。温泉だけで1泊2日を使い切りたい方に。

料金目安:1泊2食 30,000円〜 / 源泉:2源泉使用 / チェックイン:15:00

13. ての字屋|草津唯一の天然岩風呂を持つ数寄屋造りの宿

江戸末期創業、草津でも随一の歴史を誇るての字屋。この宿にしかない魅力が、草津唯一の天然岩風呂です。岩盤から直接温泉が湧き出す浴場は、人工物をほとんど介さない「生の温泉」を体感できる特別な空間。

数寄屋造りの客室は純和風の美しさにあふれ、京懐石をベースにした食事は繊細で上品。草津の野趣と京都の雅が不思議と調和する、唯一無二の世界観です。

おすすめポイント:天然岩風呂は草津でここだけ。岩盤から直接湧く源泉は温泉マニア必訪の体験。

料金目安:1泊2食 37,000円〜 / 源泉:自家源泉(岩盤直湧出) / チェックイン:15:00

14. ホテル櫻井|3源泉かけ流しの大型エンタメ温泉ホテル

草津随一のスケールを誇るホテル櫻井。湯畑・万代鉱・わたの湯の3源泉をかけ流しで使用し、長さ30メートルの草津最大級の大浴場は圧巻の迫力です。

実際に大浴場に足を踏み入れると、そのスケールに思わず「おおっ」と声が出ます。3つの源泉を順番に巡りながら、泉質の違いを肌で感じる——まさに草津の源泉を一度に制覇できる唯一の施設です。夕食は100種類以上の和洋中バイキング、さらに館内で毎晩開催される湯もみショーと太鼓パフォーマンスはエンターテインメントとしても楽しめます。

おすすめポイント:3源泉×最大級大浴場×エンタメ。家族旅行やグループ旅行に最適な「草津のすべてを一度に体験できる宿」。

料金目安:1泊2食 18,700円〜 / 源泉:湯畑・万代鉱・わたの湯 / チェックイン:15:00

15. 湯畑草菴(そうあん)|足湯カフェ付きのおしゃれ温泉宿

バスターミナルから徒歩5分、湯畑のすぐ目の前に位置する湯畑草菴。併設の足湯カフェが目を引くスタイリッシュな外観は、従来の温泉旅館のイメージを一新してくれます。

湯畑ビューの客室からは、目の前に広がる湯けむりと木樋のパノラマ。露天風呂付き客室もあり、源泉かけ流しのお湯を独り占めできます。カフェでは足湯に浸かりながらコーヒーやスイーツを楽しむことができ、SNS映えも抜群。若い世代を中心に人気が急上昇中の注目宿です。

おすすめポイント:湯畑ビュー×足湯カフェ×モダンなデザイン。新しい草津の楽しみ方を提案する注目株。

料金目安:1泊素泊まり 10,000円〜 / 源泉:かけ流し / チェックイン:15:00

草津温泉を10倍楽しむ湯めぐりガイド

草津温泉の醍醐味は、宿のお風呂だけでなく外湯めぐりにもあります。有料の「草津三湯」から無料の共同浴場まで、さまざまなお湯を巡ることで草津の泉質の奥深さを体感できます。宿泊施設の経営者の方にとっても、近隣の外湯情報を宿泊客に案内することは顧客満足度の向上に直結するポイントです。

なお、温泉を活用した付加価値の高いプラン設計については、ウェルネスツーリズム×AI×温泉DXの記事で詳しく解説しています。

有料の草津三湯

施設名源泉料金特徴
御座之湯湯畑ほか800円江戸〜明治の建築を再現。昔の湯治文化を体験
大滝乃湯煮川980円名物「合わせ湯」で温度の異なる湯船を巡る
西の河原露天風呂万代鉱ほか600円男女合計500㎡の日本有数の大露天風呂

お得な「ちょいな三湯めぐり手形」は1,800円(通常合計2,380円)。有効期限なしで、各施設を1回ずつ利用できます。宿泊客への案内に最適です。

無料の共同浴場

草津には18の無料共同浴場があります。観光客に開放されているのは「白旗の湯」「千代の湯」「地蔵の湯」の3か所(5:00〜23:00)。特に白旗の湯は湯畑のすぐ横にあり、草津最古の白旗源泉を無料で楽しめる贅沢なスポット。ただし石鹸・シャンプーは使えないのでご注意を。

おすすめ湯めぐりモデルコース(半日)

  1. 朝6時:早朝の白旗の湯で目覚めの一湯(無料・観光客のいない静かな時間帯)
  2. 午前中:御座之湯で江戸の湯治文化を体験
  3. 西の河原公園を散策(河原のあちこちから温泉が湧く不思議な光景を楽しむ)
  4. 昼前:西の河原露天風呂で開放感抜群の大露天風呂を満喫
  5. 昼食後:大滝乃湯の合わせ湯でフィニッシュ

草津温泉へのアクセスと四季の楽しみ方

アクセス方法

交通手段ルート所要時間料金目安
電車+バス上野駅→JR特急「草津・四万」→長野原草津口駅→JRバス約3時間約5,500円
高速バスバスタ新宿→草津温泉BT(乗り換えなし)約4時間約3,550円〜
東京方面→関越道→渋川伊香保IC→国道292号約3時間高速料金 約4,000円

四季ごとの魅力

季節気温目安見どころ
春(4〜5月)5〜15℃志賀草津高原ルート「雪の回廊」開通。アズマシャクナゲの開花
夏(7〜8月)18〜25℃天然の避暑地。都心より10℃涼しい快適な滞在
秋(10〜11月)3〜15℃西の河原公園の紅葉。ライトアップイベント
冬(12〜3月)-10〜0℃雪見風呂の絶景。草津温泉スキー場。キャンドルイベント「夢の灯り」

穴場の時期:6月の梅雨時期は料金が最も下がり、雨に濡れた石畳や霧に包まれた湯畑は独特の風情があります。1月中旬や9月上旬も狙い目。宿泊施設の経営者の方は、閑散期の集客施策としてダイナミックプライシングの導入を検討されるのも一手です。

宿泊施設の経営者・マネージャーへ:草津で選ばれる宿になるために

草津温泉は年間約300万人が訪れる一大温泉地であり、競合も多い激戦区です。「源泉かけ流し」は草津では当たり前の条件。そのなかで選ばれる宿になるには、泉質の違いを打ち出した差別化戦略やゲスト体験の設計が不可欠です。

差別化の3つのヒント

  1. 源泉ストーリーの発信:どの源泉を使っているか、その泉質にどんな特徴があるかを具体的に伝えることが、OTAの写真以上の訴求力になります。本記事でも源泉ごとの特徴を詳しく紹介していますが、宿の公式サイトでも同様に掘り下げることをおすすめします
  2. 湯めぐり連携の仕組み化:三湯めぐり手形の案内、周辺の外湯マップの客室設置、湯めぐり後のドリンクサービスなど、宿単体ではなくエリア全体の温泉体験を設計することが滞在満足度を高めます
  3. 口コミ・レビュー対策:草津は比較検討が激しいエリア。OTAレビューへの迅速で丁寧な返信はもちろん、AIを活用した効率的なレビュー管理も視野に。詳しくはAI口コミ返信・OTAレピュテーション管理の記事を参考にしてください

また、草津のような人気温泉地では繁閑差が大きいため、AIスタッフスケジューリングによる人員配置の最適化も効果的です。

よくある質問(FAQ)

Q. 草津温泉のベストシーズンはいつですか?

A. 四季それぞれに魅力がありますが、温泉を最も楽しめるのは冬(12〜2月)。マイナス10℃の外気と源泉かけ流しの熱いお湯のコントラストは格別です。雪見風呂やキャンドルイベントも冬ならでは。料金を抑えたいなら6月の梅雨時期や1月中旬が穴場です。

Q. 草津温泉で露天風呂付き客室がある宿はありますか?

A. 本記事で紹介した宿では、つつじ亭(離れ全室)、季の庭(全室)、望雲(一部客室)、源泉一乃湯(一部客室)、湯畑草菴(一部客室)が露天風呂付き客室を備えています。料金は通常客室より5,000〜20,000円ほど高くなりますが、プライベートな温泉体験は格別です。

Q. 草津温泉は肌が弱い人でも入れますか?

A. 草津の温泉はpH2.0前後の強酸性泉のため、敏感肌の方は刺激を感じることがあります。入浴前にかけ湯で体を慣らし、長湯を避けることが大切です。わたの湯源泉(綿の湯など)はまろやかな肌触りで比較的入りやすいとされています。不安な方は皮膚科医に事前相談をおすすめします。

Q. 草津温泉で1泊2食1万円台で泊まれる宿はありますか?

A. はい。草津舘(12,100円〜)、草津ホテル(12,000円〜)、中村屋旅館(13,000円〜)、綿の湯(13,600円〜)など、本記事でも1万円台の宿を複数紹介しています。素泊まりなら湯畑草菴が10,000円〜、大東舘が10,200円〜と更にリーズナブルです。

Q. 宿泊施設の経営者ですが、草津で集客を強化するポイントは?

A. 草津は「源泉かけ流し」が標準のため、泉質だけでは差別化が難しいエリアです。自宿が引いている源泉の特徴を深掘りしたストーリー発信、湯めぐり体験との連携、口コミ対策の3つが重要。繁閑差を利用したダイナミックプライシングやAIを活用したレビュー管理など、テクノロジーの活用も検討してみてください。

まとめ:草津温泉は「源泉の個性」で宿を選ぶのが正解

日本一の自然湧出量を誇る草津温泉。6つの源泉それぞれに個性があり、同じ「草津のお湯」でも宿によってまったく異なる浴感を楽しめるのがこの温泉地の奥深さです。

今回ご紹介した15軒を選ぶ際にも、私が最も重視したのは「どの源泉を引いているか」と「その源泉をどう活かしているか」。湯畑の定番から希少な西の河原源泉、天然岩風呂の自家源泉まで、草津の泉質の多様性を感じていただける選定になったと思います。

初めての草津なら湯畑エリアで街歩きと外湯を満喫、2回目以降は西の河原エリアの希少源泉や高台の隠れ宿に挑戦——そんな楽しみ方ができるのも、草津の懐の深さゆえ。ぜひ何度も足を運んで、お気に入りの一軒を見つけてください。

宿泊施設の経営や運営改善に関する情報は、旅館・ホテルの集客戦略ガイドもあわせてご覧ください。